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日記12

[ 更新 ] 2020.03.06

沈黙の底辺料理記がついに更新されました。

無言を貫きすぎた8ヶ月。
夏が終わり秋が訪れ、
いつしか2020年を迎えましたが、
特段のスキルアップは見られぬまま、
地道な自炊活動を続けております。

新年初料理といたしましては、
餅とチーズをトースターで焼きました。


mochi.jpg


ただ焦げ目をつけたかっただけなのに、ドロドロになった。


mochi.jpg


何が起きてる〜(可食なのが救い)。


さ、幸先がよいとは言えませんが
今年も楽しく頑張ります!(前向きな性格)



さて、今更ながら2019年を振り返ってみると、
最も作ったお料理はそうめんのオリーブオイル和えでした。

somen.jpg


こんなの。

揖保乃糸を1分20秒お湯で茹で、
水で締め皿に盛り、塩とオリーブオイルをかけるだけです。

これほど簡単でこれほど満足度の高い料理を私は他に知りません。
失敗する隙を与えないシンプルな工程と圧倒的スピード感。
底辺料理パーマネントコレクションの
ファーストレシピとして収蔵する予定です。




......なんて調子に乗って茹でまくっていたら、
あっという間にそうめん在庫は底をつき。

(底辺は食材や調味料の管理能力が著しく低いので
肝心の調味料が切れていたかと思えばごま油だけは3本もある、
なんてことがざらにあります)

あー、昨日スーパーで買っときゃよかったーと思いながら
食材ボックスをゴソゴソやると、ありました。在庫。
先日京都に行ったとき乾物屋で購入した極細プレミアムそうめんが。

ついにこれを使う日が来たか。
自分ラッキー!と思いながら沸騰した鍋に麺を放つと、
もうもうと湯気の立つ中、サラサラと麺が踊り出し、
引き込まれるほど美しい。

この瞬間、これこそ自炊の喜びだ......!
と厨房に立つ者のみが見ることのできる風景に心奪われたのも束の間、
アラームが鳴り水切りに進むと、そこには残酷な現実が待ち伏せていた。


麺がグルングルンに絡まっている。


さっきまでの優雅さはいずこ、
生気を失った麺たちは
放置した洗濯物みたいに絡まりまくっている。
焦りながらお皿に盛ってオイルを多めにかけるも、
潤滑油の力虚しく、モッゴモゴの麺の山が出来上がってしまった。

適材適所を見極められず、
ひどい仕事をしてしまった。
私は繊細を殺したのだ。

反省と呆然の感情のまま
とにかく口に運んでみたが、
モゴモゴ油麺を肯定するのは難しい。

それでも自分で蒔いた種。
責任を持って無の表情で食していると、
どこからともなく家族がやってきて

「何それ」と言った。

「オリーブオイルそうめんだよ」

「あー......。本当はいつも麺つゆで食べたかった」


......。

......。

突然の「実は麺つゆ派」宣言!

ただでさえ弱っていたところに、とどめの一言。


私はすっかり小さくなって、
ミエマンの麺つゆをアマゾンでポチったのでした。
(とはいえ引き続き油麺も推しますけど)


しかし、この流れでいくとあれだな。
カレーに関しても私がやたら時間をかけてこしらえている
dancyuレシピのスパイスチキンカレーではなく
実は普通のルーのカレーを求めている可能性があるな。
(要確認)

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