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日記5

[ 更新 ] 2018.05.25
4月某日



今日は両面を焼くという工程で死にました。



1.jpg


オセロか?

参考レシピ:茄子のオリーブオイル焼き





4月某日


「このレシピ本はなに作っても簡単でおいしいよ」と、
友人から聞いて早速購入した『ウー・ウェンさんちの定番献立』。

焼きそばに酢豚に野菜料理......
シンプルで美しい料理写真が並び、
レシピはさらりと簡潔。
"初心者の方も安心"という紹介文も手伝って、
眺めるだけで勇気が湧いてくる。

「これならきっとできるはずよ」

ウー・ウェン先生がそう語りかけてくれている気がする。

キッチンには茄子。
数日前に両面焼くのを失敗した、
茄子の余りが。

これを使おうと思い、
今度こそおいしく調理しますと誓い(茄子農家に)、
メニューから「茄子とミョウガのスープ」を選んだ。

茄子のおいしさとミョウガの爽やかさを楽しむ
シンプルな料理だ。

2.jpg


できました。

あの......

端的に言って......



味が薄い!!!!!!!!!


2.jpg


これはもうほとんど
茄子湯だ!!!!!!!!!


どうしてこうなったのか!!!!


と、一旦頭を抱えれば、
答えはすぐにわかりました。

入ってないんです。
鶏ガラ顆粒が。

いや、入れ忘れたんじゃありません。
最初から材料に記載がないんです。

なにしろこちら、
茄子の旨味を活かすことを目的としたスープですから、
活かすからには余計なもんには頼りませんよってわけで、
旨味の元となるような出汁の類が一切入ってない。

つまり茄子とミョウガ、
それから塩とごま油だけで味を調えるレシピなんです。
大変にストイックです。

それゆえに個体の具合と調味の加減、
それらの見極めに、ものすごく作り手の力量が試される......!

ということに完成してから気づきました。

素材の持ち味活かす系レシピは鬼門ですね。
底辺にはまだ早すぎた。
ウー・ウェン先生におかれましてはどうか
高みで待っていていただきたいです......。

なんてことを思った後日、
蔦屋書店で目の前に並んでいた女性が
(おそらく上京したての、若く、キラキラとした女性です)
「自炊一年生」みたいな本を買っていました。

それだよな。
まず私が買うべきはそれなんだよな。

底辺、ふりだしに戻る。



参考レシピ本:ウー・ウェンさんちの定番献立 家庭料理が教えてくれる大切なこと

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