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日記4

[ 更新 ] 2018.04.27
3月某日



みなさまごぶさたしてしまいすみません。
更新できずに3ヶ月、一向に音沙汰なく気づけば春、
その間もこちらは順調に自炊をしくじっておりました。

結局スナップエンドウを茹でただけのが、最近の自炊の中で一番おいしかったです。


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手を加えなければ加えないほどうまい。ああ自炊残酷物語。


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肉厚でガシュッとした食感→弾けるような豆の香り→柔らかな甘い後味を、青くてジューシーなオリーブオイルと岩塩で引き立ててごちそうさまでした。


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それこそ1度目はまともに筋取りをしなかったせいで、口に筋が残り大変でした。茹でるだけの料理ですら失敗をしているのか。


参考食材:セドリック・カサノヴァのオリーブオイル ANBIC


3月某日


雨も多く寒い日が続いたからグラタンを作ってみたいという気持ちになった。
グラタンはムードの食べ物であるから、
寒い日に黄金色がアツアツしていればどれもだいたい同じ。大差なく美味。
ならば底辺にだって幸福をもたらしてくれるはずだ、と思った。
手順だって、ソースとマカロニとチーズを重ねて焼くだけだから、
きっと簡単だろう、とも。
しかしグラタン作りはそんなに甘いもんではなかった。
まずホワイトソース作りがとても苦しい。
小鍋にバターと小麦粉と牛乳を入れて煮込むのだが、
煮込み始めるとそれらが直ちにブチブチゴロゴロ餅のように粘り出すのを木べらで辛抱強くかき混ぜ続けなければならない。そうでなければダマになる。
これがなかなかの腕力を要求し、その場から離れることも許さない。
ソースがなめらかになるまで一体どれほどの時が流れただろう(正味15分くらいです)。
しかしソースが出来たからといって終わりではない。
次に待っているのは、マカロニを茹でる/牛乳を温める/バターを溶かす工程で、それらを並行してやるには計3口のコンロと鍋が必要だった。そんなに小鍋を持ってないし、これやってたら他が作れん。今日の夕飯がグラタンだけになってしまう。しかも具も何も入ってないグラタンである。
作りはじめに比べて自分のテンションがぐんぐん下がっていくのがよくわかる。こんなに必死になりながら私は今、油脂と炭水化物をこねくりまわして栄養の偏った不健康な食事を生成しているのか。これで結末においしさが伴わなかったら、残るのは徒労感と莫大なカロリーだけだ。

最後にオーブンで20分。取り出してこれ。


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うん。おいしくなさそうだ。食べたら熱すぎて火傷した。まずくはないが一口一口がとても重かった。おいしく食べきることは不可能だった。味が薄かったのもあって、真っ白くてブヨブヨの脂肪そのものを食べているような気分だった。
もう二度と作りたくないと思った。でもホワイトソース作りがこんなに大変なのがわかっただけでも全ての洋食屋さんへの労いとリスペクトの念がぐっと強まったので、作った甲斐はあったと思う。




3月某日



雨も多く寒い日が続いたから鍋をやろうという気持ちになった。
やりたい鍋レシピランキングでずっと上位に入っていた味噌バター鍋の出番である。
味噌とみりんとバターで作った鍋汁に千切りの白菜と豚肉をいれてしゃぶしゃぶするだけの代物なんだが、これがもう、なんじゃこりゃ。ってびっくりするくらいのおいしさだった。


IMG_5139.jpgのサムネール画像


口の中で味が完璧な球体になるのだ。
旨味と甘味と塩味と脂味のバランスがとても優れたレシピなんだろう。
レモンをキュッと絞ると更にまた食欲が生まれ変わる。

しかし何を思ったのか、私はこの完璧なる世界にちくわぶを投入したくなり、
投入してみたらばそれだけがめちゃめちゃまずかった。
味が永遠に染み込まなかった(いれる前に気づけよ)。


IMG_5140.jpgのサムネール画像


なぜいれたんだろう。
昔、モーニング娘。の石川梨華さんが「私ショーウインドウの洋服をそのまま買うことが多いんですけど、ちょっとだけ自分なりにアレンジしちゃうと評判悪いんです。私ってちょっとダサいみたい」って何かの記事で言ってたのを思い出した。


参考レシピ:白菜と豚しゃぶ肉の味噌バター鍋


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