センスのABC

岡尾美代子

オカオカオス

 ぐじゃぐじゃ。これは私のバッグの中身の惨状を表す言葉。ぐちゃぐちゃ、じゃないですよ。ぐじゃぐじゃ。イメージ的にはぐちゃぐちゃよりもさらに酷い感じ。「なんでこんな風になっちゃうんだろう」と、自分でも不思議でたまらない。
 ちなみにバッグの中に入っているのは、お財布、携帯電話(充電用のコードも)、手帳、ボールペン、メガネ、メガネ拭き、ハンカチ、ティッシュ、クリアファイルに挟んだ仕事の資料、メジャー(いつでも物のサイズを測れるように、スタイリストの必需品の一つ)、ハンドクリーム、リップクリーム、目薬、メンターム的なもの、新聞、本、ペットボトル、時々おやつといった具合だけれど、書き出してみると結構あるなぁ。ハンドクリームやリップクリームといった細かなものはポーチに入れて、ボールペンや手帳は一回り大きなポーチに。メイクをしないので化粧品は必要ないし、お弁当も入ってない......、なのに、バッグの中のカオスっぷりは半端ない。物を取り出す時は、餅つきで餅をひっくり返すように、いろんなものをひっくり返しながら探しているような気がする。
 原因の一つとして考えられるのは、普段仕切りのない布製バッグを使っていること。たくさん入るけれど仕切りがないから、物が重なって下へ下へと溜まってしまうのだ。仕切り代わりに使うポーチもやっぱり仕切りがないタイプだから、そこもまた同じような現象が起こってしまう。うーん、これって、負のスパイラル?
  底がしっかりある、仕切り付きのバッグを使えばいいのかもしれないけれど、残念ながら私の普段の格好にはそういうバッグが似合わないし、そもそもそういうバッグが好きじゃない。ポーチだって、存在自体が好きじゃないから、本当は持ちたくないくらいなのだ。私の整理整頓下手は、根本的に収納道具(あるいは収納道具的要素のあるもの)が嫌いという難儀な理由のせい。これではバッグならずともいろんな場所が散らかるのは仕方がない......やれやれ(これ、意固地な自分へのため息です)。こんな私がバッグ内の環境を改善させるには、まめな整理の心がけと、無駄なものを持ち歩かないようにするしかないのだと思う。
 ところで、この秋に向けて私が買った新しい2つのバッグは、やはり仕切りのないタイプ。一つは鹿革を使った巾着型のショルダーバッグ。もう一つは夏のセールで買った、革を編んだバスケットタイプ。どちらも上品な形と素材に一目惚れしたものだけれど、果たして綺麗に使いこなせるのだろうか? この上等なバッグたちにぐじゃぐじゃは似合わなさすぎる。そんな気持ちが、自分のだらしなさを諌めるきっかけになればいいのだけれど。とりあえずはバッグ内環境改善の心がけ、頑張ります。

「seya.」の巾着型バッグ。自分的には"清水からダイブ"な買い物です。どこか遊牧民が持っていそうな、こんなバッグが昔から好き。バッグに合わせてキャメルのストールも購入。清水ダイブ、続きます......。

「Falor」というイタリアのブランドのカゴ型バッグ。これ、金属のベースにグレーの革を編込んであるんです。大人なカゴバッグですね。

今日のバッグの中身(一部)。鷹の爪団チョコは、島根のお土産。唐辛子入りです。

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2018.09.12
オカオカオス
2018.08.22
雨の日

PROFILE

岡尾美代子
(おかお・みよこ)

高知県生まれ。スタイリスト。
雑誌・書籍などさまざまな媒体のスタイリングを手がけるほか、
鎌倉で友人とともにデリカテッセン「DAILY by LONG TRACK FOODS」を営む。
『Land Land Land』『Room talk』『肌ざわりの良いもの』『雑貨の友』などの著書がある。

Instagram:@miyokookao  LONG TRACK FOODS